2023/11/3
★出ない順・青山もみじの英単語「もみたん」★ その9
暇なのか?ぼくをデートに誘うってのはどうだ?
Are you free? How about asking me out?
こんばんわ、青山です。
私が根無し草ならずものプー太郎浪人無業あぶれ者であることは既知の通りと存じますが、ついに真人間に戻る算段が付きました!
つまるところ就職が決まったのです!yes!!
ここ3年程ほとんど何もせずに生きていたため、久しぶりに真人間界という水面に顔を出してすわ深呼吸という趣です。
いやー久しぶりに吸うってなると空気もうまいもんだな!
それはそれなんですが、皆さんは違法プレマというものをご存じでしょうか。
誰がどこでそう呼び始めたのかはわかりませんが、違法プレマとは、公式や二次創作のイラストを流用して誰かが勝手に作ったプレイマットのことです。
カードゲームをやる際、テーブルに直でカードを置くと回収しづらかったり、テーブルが汚れていたりするとカードがダメージを受けてしまうことがあります。
そういった事故を防ぐため、裏面がラバー素材で滑り止めを、表面にはカードを取り扱いやすいようやわらかい布を張った「プレイマット」というものを使います。
ゲームによってはカードを置く領域などが枠線で示されていてサポートになるものもありますが、基本的には別にあってもなくてもいいものです。
しかしながら、よく考えてみてください。
カードゲームなどという埒の明かないお遊戯なんぞにうつつを抜かす連中がどんな趣味嗜好を持っているか?ということ……。
すべからくオタクです。しかもオタクの中でも濃い方です。
そうでなくても、カードゲームに使うサプライアイテムといえば「カードスリーブ」があります。
我々はオタクなので、カードを丸のまんまで触ったりシャッフルしたりできないので、スリーブをつけて保護しながら使うのですね。
スリーブはカードの保護の他に、裏面を不透明にすることでカードの状態を隠し「マークド(印付き)などのイカサマをしていませんよ」という表示にもなるのです。
ならばスリーブを不透明にするため、裏面には何が描かれるのでしょうか。萌えキャラです。
これがまた埒の明かん趣味で、カードオタクはだいたいスリーブオタクでもあるのですね。
推しキャラが描かれたスリーブがあるという話をひとたび聞いてしまったなら、定価の3倍4倍でも買ってしまうのです。(定価はだいたい800円くらい)
スリーブは一般的に60枚1組だったりするので、コピー商品などを製造するにはコストが大きいため、メルカリ他フリマアプリでもかなりの率で本物を買うことができます。
公式や普通のお店で新品で売ってるのを買うのが一番なんだが、スリーブはほぼすべてのものが限定販売並みに生産数が少ないので、タイミングを逃したけど欲しいものは結局転売を頼ることになります。
むなしいものですね。
そしてくだんのプレイマットです。
スリーブと同様、推しキャラが描いてあるとなれば、それがいくらだといっても欲しくなるのです。
が!すぐに手を出す前に考えることがある!
◆考えることその①:価格が異常じゃないか
プレイマットのサイズにもよりますが、普通は定価3000円から4000円程度です。
これはあくまでも定価の話で、ここから上昇することはあり得ます。
スリーブと同じく生産量が極端に少ないこと(プレイマットは複数持っていても意味がないのでさしたる需要が見込めないため)や、人気のあるキャラクターが描かれている、イベントでの限定配布だったなど付加価値が付けばその価格は跳ね上がることもあります。
が!正規品であればこれよりも低くなることはほとんどありません!
プレイマットを偽造することは、カードそのものを偽造するよりもいろいろな面で圧倒的にコストがかからないのです。
カードが本物か偽物かはゲーム自体に関係するため重要視されますが、プレイマットが仮に偽物だったとして、ルールとして規制するゲームはおそらくありません。
勝敗にあまり関係ない部分ですからね。
印刷機さえあれば作れてしまううえ、数十枚必要なスリーブと違いプレマは1枚で製品になるため、コストが段違いに安いのです。
メルカリとかヤフオクとかで流れてる異常に安いプレイマットはほとんどが違法プレマといってよいでしょう。
◆考えることその②:著作権表示が印刷されているか
「違法プレマ」の多くは、実は既存品のコピーではありません。
ネットで拾ったイラストをそれっぽく加工して印刷しているに過ぎないのです。
これには、正規品をそのままコピーすると法的に著作権侵害行為となり法律による罰則がありますが、拾ったイラストを加工して印刷したならば、違法行為ではありますが罰則を受ける可能性はかなり減るという理由があります。
ネット上に流れているイラストの多くは個人が制作したものであり、さらに二次創作作品はオリジナルの著作物とはみなされないため、法人と比べると告訴されたりする可能性が低くなるからです。
もちろん、加工した後に著作権表示をそれっぽく新たに付け加えることは可能ですが、この場合は確実に嘘の表記になるため、新たに私文書偽造にあたるようになります(たぶん)。
せっかくこうしてグレーゾーン抜けしたのに、著作権表示を偽造したことでやっぱり黒になるというのは、違法プレマ業者にとっては望ましくないことです。
そのため違法プレマには著作権表示(©のマークとか)がありません。
同人サークルで作ったプレイマットなどであれば、コピーライトの表示がなくても作家さんのサインかサークル名くらいはどこかに表示されているはずですが、違法プレマは作家本人にバレるとマズいので、加工で消しています。
フリマサイトなどでは、「貰い物であり詳細不明」とかの説明文と、折りたたんだりズームアップしたりして端の方を隠した状態で出品されます。
こういうプレマは100%違法プレマです。
詳細のわからない代物を高値で売ってる時点でおかしいだろ!いい加減にしろ!
◆考えることその③:ちゃんとした同人プレマかどうか
ボードゲームやカードゲームを作る同人サークルでは、自作のゲームのために印刷所に依頼してプレイマットを作っている場合があります。
あるいは、サークル主がカードゲーマーであり、自分で描いたイラストをもとに頒布物としてプレイマットを制作することもあります。
こうして作られたプレイマットは、公式のイラストを用いたものでなくても、違法プレマではありません。
同人プレマは100%頒布物として告知されているため、このサークルさんのイラストだなとわかるプレマがあった場合、過去の告知やBOOTHなどの販売サイトを読み返して探してみましょう。
告知が探せない場合はサークルに問い合わせるのが一番ですが、あまりサークル主の方の負担にならないよう配慮する必要があります。
告知にもなく、サークルに問い合わせてもそういうプレマを出したことはないとなったならばイラスト流用の違法プレマの可能性がありますので、それは買わないようにしましょう。
フリマやオークションの主催者に通報してもよいのですが、通報したところでその手の業者を潰せるわけではないので無駄足です。
資本主義として考えれば、こちらが買わなければ向こうにも利益が出ないのだから、買わないのが一番の攻撃なわけです。
◆考えることその④:プレマなど必要なのかどうか考えろ
たしかにプレマはありゃ便利だ。
しかしだね、だったら無地のラバープレマが1枚ありゃ十分じゃないのか?なあ?
推しキャラが描いてあるからってなんでもかんでも欲しがってちゃいかんともならんだろ!
なあ、まず考えろよ。それが本当に必要なのか、家にそれがきてお前は本当にカードゲームに使うのか?ってことをよ!
どうしてこんなことを書きなぐったかっていうと、間違えて閃乱カグラの華風流ちゃんのプレマを4枚も買っちゃったんだよ……。
家に届いてから気づいたんだよね……。
スリーブとプレマ1個ずつなのにやたらデカい箱で来たなーと思ってたら、スリーブは3個プレマは4枚も入ってたんだよ……。
どういうお笑い?購入履歴にはちゃんと4枚って書いてあるし支払いもしてあるし気づかなかった理由がわからねえ……。
いいんだけどさ、華風流ちゃんはマジの最推しだからさ……。
2023/11/10
★出ない順・青山もみじの英単語「もみたん」★ その10
君に用がある。つまり……まあ何だって良い。一緒に帰らないか?
I have something for you to...whatever, may I go home together with you?
こんにちわ。青山です。
最近ふしぎにお金がないなと思ったら、先月旅行に行ったんだったな……。
それとも必要のないものをやたらに買っているからか?
必要のないものを買うのは趣味です。
先日もパイロットのいろうつしというつけペンを買ってしまいました。
これはつけぺんタイプの万年筆で、インクにペン先をつけると、毛細管現象によりインクが吸われて書けるようになるものです。
私は今まで実際にインクにつけて使うタイプのペンはガラスペンしか持っておらず、ガラスペンは使ったあとのあと片付けが意外に面倒なのであまり使っていませんでした。
インクは1個しか持っていないので、多少ならペン先に残っていても問題はないと思うのですが、性格的にしまうときはきちんとしまわないと気が済まないので毎回きちんと洗っています。
めんどくさいのだが……。
しかしインクも安いわけではありません。くらげアクアリウムという、名前からしてかわいいインクです。
それに使わないと劣化してしまうだろうし、インクのインク冥利のためになにがしでも書かなくてはなりません。
青山は付喪神信じる派なのでね。
樹脂軸を買った(そっちのが安かった)ので、ペン自体がすこし軽すぎて多少書きづらい気もしますので、今度は木目軸の方も買ってみようと思っています。
それにしたって、文房具というのはなぜこんなに私の心をつかんで離さないのだろう!
子供のころからなのですが、私は本屋さんの文房具コーナーで何時間でも潰せるタイプのくらげです。
コンビニとかでもボールペンくらいは売っていますが、やはり本屋さんの方が満足感がありますね。
本屋さん自体も好きで、本の方でも時間は何時間もつぶれるのですが、文房具コーナーに入るや否やてんやわんやです。
前にも言ったかもしれませんが、大学生になって都会に出てきたとき、一番驚いたのが「文房具屋さん」という専門のお店があることでした。
文房具だけを売ってる店だって?夢を売る店か?そんなのが存在したとはね!
鉛筆から始まり、シャープペンボールペン、色紙模造紙、はては製本用かなにかのよくわからん機械までプレーリードッグのごとく一通り見まわして満足したことを覚えています。
なんという名前なのかわかりかねますが、棒状のパーツで紙を押さえてカッターをシャーっとやってまとめて紙をまっすぐに切る道具がありますよね。
必要ないのにすごく欲しかったな~~。
さてこのような興味を本位としていると、さほど使わないものなのにこだわりが生じはじめます。
鉛筆は三菱のハイユニと決めています。
硬さはHBです。子供の頃は硬い方が大人っぽいと思っていましたが、実際一番書きやすいし、なんというか芯の減り方が一番わかるのがHBなので気に入っています。
ボールペンはいろいろありますし基本的には好みですが、同じく三菱のジェットストリームが一番すきですね。
ものすごく書きやすいし、油性インクでなんというか発色がよいので書いてる感がすごくあります。
ゼブラのサラサも同じように書きやすく発色もよいのですが、私にはちょっと液々しいというか、水性インクなので当たり前なのですがみずみずしすぎるのですね。
サラサはペン先の太さも色の種類も豊富なので、多分筆記よりも描画に使うペン、つまり用途が違うのかもしれません。
サラサドライは筆記に非常に使いやすいです。
シャープペンは、何を言ってもパイロットのドクターグリップに勝るものはありません。
このドクターグリップ、いろんなアニメとかとコラボした商品がたくさんあり、さらにはシャープペン以外にもボールペンのバージョンもあるなど、非常にバリエーションが豊富なシリーズなのです。
このバリエーションが豊富なおかげで集めたくなったのです。
中学1年の頃初めて買ったドクターグリップは、半透明のゴムの持ち手に中軸が水色で、透き通ってとてもきれいで買わずにはいられなくなったものでした。
たしか当時これは新発売か何かで、それまではシャープペンシルといえば細身の金属軸というのがなんとなくのイメージでした。(製図用とか?)
しかしこれは太くて持ちやすいし、ある程度の重さもあって書きやすいし、何より振ると芯が出る!
振ると芯が出るシャーペンって当時でも他にもあったのかもしれないが、私はこれで初めて知ったし死ぬほど便利だなと思いました。
それからしばらくして、ふと(文房具好き(文房ガー)なので)本屋に立ち寄ってみると、見たことのないドクターグリップがあるじゃないか!
ボディの形状は変わらないが、色は真っ黒。しかも光沢のないマットなブラック。ならば買わねばなるまい。
かくして2本目です。
それからしばらく経って、私の住む地方にポケモンセンターがオープンしたとき。
ポケモンセンターとはいえポケモンを持っていないので、完全にひやかし目的だったのですが、ふと目についたのが文房具コーナー。
もしかしたらほかにも小物とか売ってたのかもしれんがそこは青山、文房具以外にあまり興味がなかったのですね。
そしてそこにも見たことのないドクターグリップが!!
ポケモンコラボのドクターグリップがあったのです!
か、買わねばなるまい!!!ということで3本目です。
違うな、これは1本目だ。これはボールペンだったから。
そしてそのあとも、ドクターグリップはいろいろ買っています。ビジュアルもいいしね。
そうだ、ボールペンで思い出したけど、発色のよいボールペンでぺんてるのエナージェルってのがあったな!
これは中学の時の同級生が赤いものを使っていて、そのあまりの発色の良さに思わず「それなんていうペン!?」とか聞いて軽く引かれたことも覚えています。
なんだっていいしね、ボールペンなんて基本……。
しかしながら、私は単に文房具が好きというだけで、詳しくはありません。
文房具が好きという人は意外に多く、専門の雑誌やムック本も多数あります。
が、私はそれを購読するというところまでは行ってないんですね。
というのも、その手の雑誌は購読層がかなり高年齢に定まっていることがあり、載っている品物がどれもこれも鬼高いんですよ!
何百円のボールペンとかで買った買わないひと悶着の私が、1本でその100倍くらいするものを見て何を感じればよいのか?という心持ちになるわけです。
トランペットのウィンドウショッピングか?
一番やきもきするのは、高いだけあって非常に魅力的なことです!
美しくデザインされた軸に21金のペン先?耐腐食性に優れるうえにペン先が柔らかいからしなやかで美しくそして心地よい書き味だってさ。欲しいけど?ねえ欲しいんですけど!!
んでそれを買うとなれば次はインクだし、その次は万年筆に適した紙でできた手帳です。
インクはその見た目通り、沼です。
なぜなら瓶に入っていて、その瓶がかわいいからです。
私はまだ1つしか持っていませんが、この色の濃いたぷたぷが入った小柄な瓶を眺めているだけで、なんというか魔法使いにでもなったような気になるのです。
そして大抵のインクはシリーズものになっているため、黒っぽいある1色だけが欲しいということであればそうでもないですが、シリーズ全部欲しいとかになると、ボールペンの全色集めるとかとは比にならないくらいのコストがかかってしまうわけです。
最後は手帳だね。
万年筆は今現在で使う人が結構限られるため、紙質は結構こだわらないとインクが乗る紙と乗らない紙とで結構差が出てきてしまいます。
でも手帳っていえばなにより見た目です!
手帳の値段というのは、ほとんどがカバーの値段といってもいいほどです。
人に見せて「おー」と言われるものであれば、1冊で何人かいなくなるほどの値段になります……。
そんで書く内容は?カードゲームがどうだとかアニメキャラがアレだとか?やってられるか!!仕事のことを書けばいいんでは?
……と、いう風に(冷静)文房具ってわくわくしますよね。
それさえあればどんなことでも書けるような気がするのです。
実際にはペンを握る機会は、仕事上でなにかメモするときがせいぜいというところで、もはや作ろうと思わないとないくらいの頻度になってしまったのですが……。
そもそも私は文章を書くのが苦手で、なにか文章を書きたい!というテンション(個人的にこのテンションを語るシスと呼んでいます)にならないとまとまった文が書けないのです。
私は文筆家ではないので、本来は意識する必要はないのですが、文章を書くとなった以上起と承と転と結が要ると思ってしまうんですね。
あと副詞副詞句はひらがなで書いたりとか、常用漢字だけとは言わないまでもJIS第一水準くらいの漢字で表記しようとか、読点は1つの文に2つまでにしようとか、(←3つめですけど)いろいろ無意識の配慮があるものです。
家に国語辞典が2冊もあって、岩淵悦太郎「悪文」とか本多勝一「日本語の作文技術」とかをその辺の本屋で立ち読みしたことがあるのみの者として、ある程度ちゃんとした文章を書くということを完全に捨て去ることはできないのです。
私の完全にどうでもいいこだわりは「並列を示すときの格助詞『と』は必ず2つめにもつける」です。
「机にはりんごとみかんがあった」ではなく「机にはりんごとみかんとがあった」と書くということです(しぬほどどうでもよい)。
でも一番好きな格助詞は『の』です。なかでも準体格の用法が一番好きです。
「これ、わたしの。」の『の』が準体格の『の』です。かわいくないですか?かわいいですよね(しぬほどどうでもよい!!)。
そういうのを放棄して書ければ楽なんだと思うんですが、性格的にどうしても完全にうっちゃることができないという始末。
まめんどくさくて完全にうっちゃってあることもありますが……。
尻切れトンボで終わっていて、書き直そうかな、書き直さねばと思っている文章はこのサイトにあふれています。
そのうち……時間があればね……。
2023/11/22
★出ない順・青山もみじの英単語「もみたん」★ その11
賢い子は嫌いだって?ぼくがそう見えるってのか?違う違う、ぼくが普通できみが愚かなんだよ。
You don't like smart girl? Do you mean that I am? No, no, I am normal and just you are stupid.
こんばんわ、すっかり冬山もみじです。寒いですね。
私が住んでいるのは雪国です。
この季節になると、もはやストーブなしでは生活できません。
ストーブというのは便利ですが不便です。石油ストーブは特に便利で不便です。
まず温度の調節ができないということ。
ひとたびつけたら最後、灯油の燃えた炎と遠赤外線の効果で真夏かと錯覚するほど暑くなるまでノンストップで室温を上昇させ始めるのです。
次にタイマー機能がないこと。
うっかり消し忘れたりすると一晩中熱帯夜です。
そして、ひとたび消すと付けなおすのに時間がかかること……。
これは、私が使っているストーブは点火機能が逝かれていて、着火部分を繰り出したあとライターで点けなくてはいけないからという個人的な問題ですが……。
という風なことなのですが、寝るまで点けてて寝る前にはしっかりと消してから寝るという風にすれば特段問題はありません。
問題は「ストーブを消してさあ寝るぞ!」ってなった後に語るシスが到来してしまったときだ……。
消してすぐは点けられないし、点けたところでこの語るシス、いつまで持つかわからないことのために灯油という貴重な資源を無駄遣いするわけにもいきません。
というわけで今、寒さに震えながらキーボードを叩いています。
さて、そんなわけですっかり更新の途絶えた橋こと、この青い葉っぱとメープルシロップなんですが、一応計画というかやりたいことはあります。
まず1つ目は、メニューを作るだけ作ってほうっておいてある「ローグライクをやろう」の更新です。
最近またsteam熱が上がってきているので、いろんなゲームのページを作りたいなと思っています。
……のですが、問題は青山はゲーム下手なおかげで、攻略記事を書けるほど攻略できていないという点ですね。
ローグライクというのはゲーマー向けのゲームなので、ノーマルモードのクリアくらいはできて当然みたいな風潮が蔓延しています。
だいたいのゲームにはハードモードとかエクストリームモードとかっていう、難易度が極端に上がったバージョンも搭載されているのです。
ゲーマーであれば、高難易度は燃えるものなのでありがたいのですが、惜しむらくはそれが難しすぎて青山の手には負えないという点ですね。。。
手に負えねぇ~~~!!!!(NGNHRMO)
ハードモードだと、ハイリスクハイリターンを突き詰めていかないとままならないところがあり、ハイリスクなので少しのミスでそれまでの努力が水泡に帰してしまってしまったりするわけです。
モンハンでいう火事場力みたいなことですね。
RTAという高難度を突破するためには、体力を限界まで減らして火事場力を発動させる必要がありますが、攻撃を受けると一撃で死んでしまうため緻密なコントロールを要求されますよね。
それをプレイ中ずっと続けているような感覚です……。
30分だ1時間だ頑張ったのに凡百にミスって死んだときの諸行無常感をどうにかする方法を教えてくれ。
そして2つ目は「青い葉っぱとメープルシロップ レガシーモード」の導入。
このサイトは現代においては既に非常に地味です。が、90年代の基準からするとオシャレすぎます。
さすがに90年代ともなると古すぎるきらいはありますが、だからこそレガシー(遺産)なのです。
単色の背景に、テーブルタグはおろかセンタータグすら使わない雑な配置の文章なのに、フォントカラーと装飾だけはひたすら過剰に書き込んであるアンバランスさがなによりの魅力なわけですね。
黒地にパステルカラーの文字は非常に映えます。
夜景にネオンが映えるようにね。
とはいっても、まるまる作り直すってのはいささか面倒です。
本当は、このサイトの文面だけを抽出してレガシーにできれば……と思ったのだが、どうすればよいのか皆目見当もつかないので、メニューだけをそれっぽく作ることにしました。
さあそしてそれがこれだ!
I gonna take you back to the past!!
やっぱりホームページホームページしたホームページのホームページさって、即時性のなさだと思うんですよ。
個人ニュースサイトみたいなものは、それしか情報源が無かった当時だからこそ成り立っていたものです。
しかし魅力的なコンテンツの蓄積、すなわちそれが最新であるか否かが関係のない内容が載っているなら、現代でも十分に通用するホームページであろうと思うのです。
ところで5年か10年か15年か忘れたが前に、アホの子キャラに完全に魅了されている人がアホの子はなぜかわいいかというのをひたすら熱弁するホームページを見たことがあるような気がするのだが、あれはなんというページだっただろうか……。
「白痴美」という言葉をそのサイトで覚えた記憶があるのだが……。
2023/11/23
★出ない順・青山もみじの英単語「もみたん」★ その12
悪いね、これも仕事なんだ。
Sorry, it's my job.
2日連続更新は多分初ですね!こんばんわ、青山もみじです。
古来より鉄は熱いうちに打てと申しますが、これは至言です。
平成最期のダメ人間であるところの青山は、やりはじめないとやる気がでないのです!
そして肝心のやりはじめを行うにあたっては熱量がいるのです!
冷たい鉄をぶったたいたところで、単に手がしびれるだけでいいことなんかありゃしないのでね。
いま!自分の中で熱いことであれば、自然とやり始めが開始出来て、そしてやればやるほどやる気が出てくるものです。
というわけで今日はずーっとこのページを細工していたよ。
すごいぞ、今日1日だけで20KBくらい文字を打ち込んだのだぞ。
ちょっとした短編小説くらいはある量だぞ。
ところで、ページを作るにあたって必要なものがあります。
それはcss、カスケーディングスタイルシートの知識。
ホームページの設計図がhtmlだとするならば、cssは装飾デザインです。
昔、私がホームページ作りを始めたばかりのころは、この装飾を直接HTMLに書いてもよいという時代でした。
cssで書く方法もあるにはありましたが、どちらに書いても表示されるページが同じなのだから、画面上で差異がないならどっちでもいいじゃんかっていうことだったのです。
しかし近年になり、ホームページを見るのは人間だけではなくなりました。
検索エンジンは人間ではなく機械がやっています。
詳しい説明は省きますが、検索エンジンはページを認識するとき、画面上の表示ではなくソースコードを参照しています。
それまでのホームページは、設計図であるhtmlに直接「ここの文字は青色」とか「ここは実際は表ではないけど表ってことにして整形しよう」とかいろいろごちゃまぜに書いてあるものが一般的でした。
しかし、文字の色がなんだとか表じゃないのに表として書いてあるとかはそのページの内容とは関係がないので、機械にとっては理解しづらいノイズです。
ノイズだらけでは検索結果に悪影響を及ぼすので、htmlには内容だけ、装飾とかデザインはcssにときちんと分けて書くように統一しようとなったのが2014年です。
つまり2014年以降は、ホームページを作るならhtmlだけでは不完全で、cssをも覚えなければならなくなりました。
私は小学校のときに覚えたhtmlの知識だけでこのページを始めました。
つまりcssというものがよくわからないままここまで来てしまったのです!
小学校のときにホームページを作りたくなって、htmlは必須だったから一生懸命覚えたものの、cssはあってもなくてもよいくらいの扱いだったために覚えないままにしてしまっていたのです。
もちろん多少は見かける機会もありましたので、全然全くなんにもわからないではないですが、現状このサイトはテンプレサイトから引っ張ってきたcssを、ネット上の手引きを見ながらなんとなく改造して使っているにすぎないのです。
昔はよかったよな!divとかわけのわからんものを使わずにテーブルタグでなんでもかんでも整えていたもんだ!
cssをいちいち手引きを見ながら改造しているとどうなるかといいますと、単に手引きを書き写しているだけなのでこれが一体なにをしている指定なのかさっぱりわからないのです。
自分用にcssの手引きを書き起こそうかとすら思っているからね……。人に説明できれば上達するっていうし……。
そうだ!私はhtmlならわかるから、htmlの手引きを作れば個人サイト民を増やせるのかな!?(妖怪草の根ネットワーク)
しかし……いい加減文章を上手に書けるようになりたいものだ……。
2023/11/26
★出ない順・青山もみじの英単語「もみたん」★ その13
そういうことは、ぼく以外には言わない方がいいよ。
You shouldn't say those things to anyone but me.
こんばんわ!!青山です!
いよいよもって現代社会に参加しようと思い立ち、iPhone15Plusを買いまして、いままで使っていたiPhoneXRは昨日をもってお役御免と相成りました。
最新機種を買うのはiPhone7以来です。
まずその画面のデカさと、画素数の多さに驚愕しつつ、今のiPhoneってなんか自動で全部設定とか入れてたアプリとか全部共有してくれるシステムがあるので、あんまり代わり映えはしないなとか思いつつ使っています。
しかしやはり、青山がものごとを満足にできるということはないので、ひと悶着ありました。
まず最初の時点で問題が発生しました。新しくきたiPhone15ちゃんがSIMカードを読み込まないのです。
いかに青山がローテクを極めているとはいえ、さすがにSIMカードを差し込むくらいの仕事はできます。
みんな普通にできるよね?となれば私にもできるはずです!
しかし何度抜き差ししても何度再起動してもこの野郎「SIMがありません」とかほざいてネットにつながらない。
前のSIMから切り替えしているので、前のiPhoneXRも既にネットにつながらない。
陸の孤島か?
どうやらiOSのバージョンが問題だったらしいのだが、うちにあるwifiは雑魚中の雑魚wifiなので自宅ではバージョンの更新ができず、いったんネカフェにいって調べながら初期設定しなきゃいけない始末だったよ……。
そんでネカフェから帰って何度かやり直したところでようやくSIMの認識がうまくいきました。
あーあ!!たかがそれだけのことに3時間半もかかるってコイツ本当に現代人か?
さてそれはそれとして、携帯を機種変更したとき、皆さんは何をしますか?
そうですね、カバーと保護フィルムを装着しますよね。青山もそうします。
そうしようと思って今日そのふたつを買いに行ったんですよ!
ヤマダ電機とかに行けばたくさん売ってますよねそういうの!
仕事終わりにそれらを首尾よく手に入れた青山は、帰宅後さっそく装着しようとしたわけですが……。
買ってきたのはiPhone15用のカバーとフィルムなんですよね。私が持ってるのはiPhone15Plusなのです。
ああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(脱糞略)
信じられないよ!自分のスマホの機種もわかんないんじゃさあ!!!
話は変わりますが、青山には昔の同級生になんかスマホの修理屋みたいなをやってる友人がいます。
同窓会で会ったときに「今スマホ修理屋してるから!iPhoneもバッテリー交換できるから!」と激しく宣伝していたのを思い出し、そういう店なら保護フィルムくらい置いてるだろうと踏んだわけです。
というか簡単そうなことでも自分ではできないので、プロに頼もうと思ったわけです。(合理主義)
それで問い合わせてみると、残念ながら保護フィルムは置いていないとのこと。
しかし「フィルムは置いてないけど、ガラスコーティングならやってるよ!」と友人。
ガラスコーティング?
聞いた瞬間は金メッキのガラス版(?)みたいなを想像したんですが、調べてみると液晶画面にガラス液(?)みたいなのを塗り、液晶ガラスそのものを強化しようという試みなのですね。
画期的じゃんか!フィルムって丁寧にやってもどうしても気泡とか入ってあーまたこういう感じかよ……みたいな感じになるじゃないですか。
これは新品を買ったモチベーションを下げる仕事です。
しかしガラスコーティングであれば、液を塗るだけなので気泡とか貼りミスとかが物理的に起こりえないわけです。
こういう便利なことを仕事にしてるのはいいことだよな。
お店に行ってみたら、綺麗なお店だったな。歯医者の受付ぐらい綺麗だった(?)。
予約してくれていたのですぐに作業開始だったし、しかも料金も半額にしてくれていた。神かな?
スマホの契約プランや最新機種の話をしながら、鬼のように手早くガラスコーティングをこなす友人。
やっぱ仕事でやってるだけあって手際がいいなーと思いながら見ていました。
あまりに手持無沙汰にしているのを見かねたのか、Googlepixelの一番新しい奴のデモ機を触らせてくれました。
やっこさん俺のiPhone15より爆速CPUじゃねえか……。
ちなみになんですけどこの友人、成人式以来10年ぶりに会った人なんですね。
正確に言うと10年前を最後に会っていたなかったのを、今年の8月にあった同窓会で上記の話を聞いたんですよね。
だから正確に言うと3ヵ月ぶりでした。
でもすごくね?中学時代とかを共にしていると10年という隔たりはあってないようなものなのですね。
しかも正直あんまり仲良しでもなかったような気がする……。
だけど思い返してみると、夏休みに毎年花火していたし、休んだ時にプリント届けてくれたりしたな。
何より家が隣同士だったから、仲がいいの部類に入っていたのかもしれない。
俺がもうちょっとまともな人間だったならな……と思った……。
2023/12/1
★出ない順・青山もみじの英単語「もみたん」★ その14
彼女を見てはじめに思ったのは、なぜ狐耳が生えているのだろうということだ。
My first thought when I saw her was why does she have fox-like ears?
もう11月が終わった……ですね。青山もみじと申します。
Cupheadというゲームをしていました。
このゲーム自体は有名なゲームで「1930年代のカートゥーンの世界を冒険するアクションゲーム」くらいの認識で知っていました。
つまりはノスタルジックで牧歌的なゲームと思っていたのですが、蓋を開けてみると初代ロックマンもかくやというほど高難易度のアクションゲームで、ただクリアするだけでも悪戦苦闘七転八倒四苦八苦です。
キャラクターが可愛いしヌルヌル動くし、プレイ感は悪くないのですがそのあまりの難易度よ……。
3回ダメージを受けると死んでしまうし、1度ダメージを受けるとステージ途中での回復手段がないため、極力被弾しないように動かなくてはいけません。
ピンク色に光る敵を踏みつける瞬間にジャンプをすると行える「パリィ」というシステムがあるんですが、これが状況によってできたりできなかったりして非常に難しいです。
これを規定回数やらないと満点が取れないため、強いられているのですが、逆に言うとスコアで満点を取るということ以外にメリットがないんですよね。
おおよそはピンク色の敵を踏みつける瞬間に2段ジャンプ、のような操作になるのですが、このゲームでは「パリィ」のとき以外は敵を踏みつけで倒すことはできず、ダメージになってしまいます。
そして私がまだ操作に慣れていないだけかもしれないが、間違いなく「パリィ」になるであろうタイミングでボタンを押してもうまくいかないことがある。
「パリィ」がうまくいかないとダメージだし、うまくいってもスコア以外に特に何もない。
ドンキー3の水切りジャンプみたいに、それをやらないと進めない場面があるとかでもない。やらないと倒せない敵はいるけど。
つまり、強いられているシステムです。思い出したけどグルーヴコースターのアドリブも強いられているようで好きではなかったな……。
ダメージを受けてはいけないゲームなのに、わざわざダメージを受けるかもしれない操作をしなきゃいけないこの二律背反よ。
せめて「『パリィ』をすれば上の足場に届いてボーナスステージに行けるんだな」とかいう発想のカタルシスが得られればよいのですが、今のところただ「ピンク色のが出てきたらダメージ覚悟で突っ込んでみる」でしかなくて結構つらめです。
私だけかもしれないが、こういうタイプの高難易度ゲームは、ステージの序盤でダメージを受けてしまうと実質的にクリア不可能になってしまうため、リトライも強いられているようであまり得意ではないですね。
しかし100年も前からアメリカ人はこんな難しいゲームをしていたのか……。
って違う違う、これカナダのゲームだし。そこじゃねーよ
話は変わりますが、皆さんは子供の頃どんなアニメを見ていたでしょうか。
トムとジェリー?それともチキチキマシン猛レースですか?それともパワーパフガールズ?
待合室のテレビでずっとカートゥーンネットワークを流している歯医者が子供時代近所にあり、そこで私はそういったカートゥーンに対する認識を深めていた経験があります。
だから中学生くらいのときに、ネットの違法アップロード動画で戦時中のアメリカで製造されたプロパガンダアニメを見たときは驚いたな。
ここでいう「驚いた」というのは単に「技術力に」ということです。
ポパイシリーズが戦前から続くものだということは知識として知っていましたが、実際に戦時中に造られた作品があるということを目の当たりにすると、横の世界史とよく言われますがその技術力の高さに驚くものです。
内容に関しては、意外に普通です。普通ということばを使うのは間違っているかもしれないけど。
そもそもアメリカのカートゥーンというのは漫画がそのままアニメになったようなものが多く、何かにつけて爆発させたり、でっかいかなとこでぶっ叩いたり、罠にかけて燃やしたり凍らせたり感電させたりという漫画的展開はオーソドックスなものですね。
確かにプロパガンダ版では、主人公に対する敵キャラがカリカチュア化されたステレオタイプな日本人(背が低くて色黒で瓶底メガネ、ガーガー喋る)であるという点はありますが、その他の点ではプロパガンダでない版と大差ありません。
……バッグス・バニーとか、普段からルーニー・テューンズの連中に同じようなことをしているような気がする……。
しかしながら、我々もかつては太平洋の向こうを「鬼畜米英」とか呼んで一緒くたにしていたわけですし、これ自体が一時代の悪い側面であるため、私が個人的にとやかく言うことはありません。
アネクドートには「ユダヤめ!ぶっ殺してやる!」「なぜだ!?」「ユダヤ人がキリストを殺したからだ!」「それはそうだがもう2000年も前の話だぞ!?」「いや、俺は今知った!」というのがありますが、これはアネクドートです。
大切なのは個別の点を蒸し返すことではなく、「文化というものは相対的に観測してはじめて認識することができる」と知るということです。
「外国語を知らない者は、自国語についても何も知らない」というのはゲーテのことばです。
これは、文字通りの意味としてもとらえることができます。
日本語だけを習っているうちは自覚しえないことですが、英語を学んではじめて「完全に日本語に訳することができない表現がある」と知ることができます。
もちろんこれは相対的なものなので、逆に完全に英語に訳すことができない日本語というのも存在しますね。
例えば「木漏れ日」と聞けば我々は、健康に育っている広葉樹が日光を浴びて輝いている光景、あるいは葉っぱによって遮られた日光がまばらに地に落ちているさま、というのを容易に想像しますが、英語にはこれに相当する言葉がないそうです。
英語では"sunlight filtering through the foliage"(木の葉によって遮られた日光)と長々とした説明になってしまい、それに付随する情緒も直感的でなくなってしまうそうです。
また、訳することができないことばには、「まだ定まった訳語がないため、そのまま借用している」というパターンもあります。
地球科学の分野における「プレートテクトニクス」ということばは、まだ適切な日本語訳がないことばとして有名です。
しかしながら学問の世界では必要なことばなので、仕方なくそのまま音写してカタカナ表記しているというわけです。
私の大好きなマジック:ザ・ギャザリングの世界にも、ある色のマナを別の色のマナに変えること、「マナフィルター」という概念があるのですが、これはまだ日本語に訳せていない概念です。
これも同じように、訳語はないが伝える必要があるため、そのまま「マナフィルター」と呼ぶことにしているようです。
「マナの色変え術」と無理やりそれっぽく言うことはできますが、あまりしっくりきませんね。
言語と同様、文化においても比較や相対的な観測、あるいは言語化した記録でもってはじめて文化として認知することができます。
例えば、それまで何の気なしに飲んでいたお茶でも、誰かから「それは銘茶だよ、いいお茶を飲んで育ったんだね」と言われると悪い気はしないでしょう。
0を指していた(あるいは、その存在に気付いていなかった)メーターが、他者との比較によっていきなり80まで振れるからです。
江戸時代の人々は、たぶん自らを「江戸時代に生きた人間だ」とは実感しないまま生活していたことでしょう。
こんにち、我々が江戸時代を江戸時代と認識できるのは、現代との比較ができるからです。
サンマという魚を私たちは秋の風物詩、旬のものとして味わいますが、江戸時代においては下々のものが食べる下衆な雑魚として認識されていたそうです。
「目黒のさんま」という古典落語がありまして簡単に説明すると、あるお殿様が目黒に鷹狩りに出るが、お付きの者が弁当を忘れてしまう。
当時の目黒は閑散としていて農民が少し住んでいる程度だったが、ある農民の家でサンマを焼いていてあたりにいい香りを漂わせていたためお殿様の気を惹き、そのサンマを食べさせてもらうことになった。
近くの川で釣ったサンマを七輪で焼いただけ、つまりは単なる焼き魚なのだが、獲りたて焼きたてのサンマは非常に美味しく、お殿様は夢中になって食べたという。
城に帰ったあともお殿様はあのサンマのことを忘れられず、食事の際にサンマを用意しろと家来に言いつけるが、気を利かせた家来は日本橋の魚河岸にサンマを求めに行き、料理人も皮や骨は体に悪いだろうと気遣って身を完全にほぐしてつみれにしてしまう。
そうしてお殿様はお澄まし汁の中の団子になったサンマを一口食べるが、まるまる1匹の焼き魚を想像していたお殿様にとってはおいしいものではない。
「このサンマ、どこより取り寄せた?」「は、日本橋の魚河岸より取り寄せました」「それはいかん。サンマはやっぱり目黒に限る」と言ったそうだ。
……というのが「目黒のさんま」というお話です。
この話の主題はお殿様の世間知らずというところですが、ある意味では私たちはサンマを通して江戸時代に思いをはせているということでもあるのです。
身近な魚が登場するため、焼いたサンマの風味を想像しながら聞くことが多く、落語の中でも入り込みやすいお話ですね。
サンマが一般的に食べられるようになったのは昭和に入ってからとのことですが、江戸時代にはそうではなかったのだなあというのが、現代と江戸時代の比較であり、その認識であるということなのです。
日本においては政治と宗教、あとついでに野球の話は、雑談には向かないとされていますが、これはどうしてかというと、日本ではそれらに熱心な人しかその手の話をしないからですね。
強い政治的主張がある人しか政治の話をしたがらないし、勧誘や布教という目的のある人しか宗教の話をしたがらないし、応援している球団がある人しか野球の話をしたがらないのです。
これはひとつの説ですが、日本では古来よりまつりごとはお上の仕事だったし、八百万の神々は生活にあまりに根付いていてあまり意識しないものだったし、野球はもともとそれに懸命な人が懸命に広げたものが今につながっているにすぎなかったからです。
しかしこれらはすべて「ヨーロッパと比較して」より日本がそうだったからそう認知できているのです。
ヨーロッパでは古来より「政治は誰々に任せる」という認識が薄いのです。
古代ギリシャの時代には既に選挙で統治者を決めていたし、のちの時代では王家による統治の時代もあったものの、断絶や政略によってその一家が入れ替わるということもしばしば起きていました。
それらと比較して、日本でも征夷大将軍の時代もあったものの天皇家が長く続いていて、今も象徴として残っています。
政治的な駆け引きや謀略もなかったわけではありませんが、多くの場合一般市民とはかけ離れたところで行われるものであり、かつ天皇は現人神とも呼ばれていたほど神道とかなり密接なところに存在していたため、アンタッチャブルなことがらだったのですね。
神道や、のちに入ってきた仏教は布教よりもむしろ自己との対話に主眼を置くもので、逆にヨーロッパではキリスト教が産めよ増やせよ地に満ちよですから、こういった点でも比較したときに大きな違いがあります。
現代では、生まれながらにしてこれを信奉しないといけない、という決まりがある人はかなり限られています。
できる限り比較検討を重ね、ものごとをこれはこうだと画一的に決めつけたりしない視点を持ちたいものですね。
大学生のとき、一般教養として文化人類学という授業を取っていて、私はこの授業が専門科目よりも成績が良かったのですが、以上のこと(内容ではなく、考え方)はそのときに学んだことです。
思い出したけど文化人類学って、人間が行なったことならなんでも研究対象なんですよね。
なんかアマチュアが撮った映画の上映会みたいな授業もあったな~~。
もしかして個人サイト文化も研究対象なのかな?!誰もやってないなら私が!!(仕事しろ)